一番手軽な不動産投資、「スペースレンタル」「駐車場シェア」

近年人気の高い不動産投資ですが、新たに始めようとなると何から手を付けて良いのか分からなかったり、多額の借入金などが必要となる事に躊躇する人も多いでしょう。

一度軌道に乗ってしまえば、株式投資などに比べてさほどリスクの高くない不動産投資ですが、やはり全般的に投資総額が高額となるため、リスク評価としては「ミドルリスク(中程度)」に分類される事になります。

そこで、少しでもリスクを低減させて不動産投資を行いたいという人におススメなのが、この「スペースレンタル」「駐車場シェア」という方法。

これらの方法であれば、ローリスクで不動産投資に参入する事が可能となります。

そこでこの記事では、この「スペースレンタル」「駐車場シェア」事業について説明しようと思います。

目次

「スペースレンタル」「駐車場シェア」の特徴と種類

まずは、スペースレンタル・駐車場シェアの特徴種類から。

これらの事業は、自分がイチからシステムを組み立てる訳では無く、ほとんどの場合これらのサービス提供会社へと業務を一任する事になります。

基本的な特徴としては、新たに不動産を購入する訳では無く、現在所有している不動産の空きスペースなどを時間貸しで提供するサービスとなります(一部、月極も有り)。

現在こうしたサービスは様々あり、代表的なサービスとしては以下の通り。

サービスの種類
  • 駐車スペース貸出し(時間貸し)
  • 自宅・オフィスの空きスペース貸出し
  • 自宅・オフィスの空きスペースにて荷物預かり(簡易トランクルーム)

このように、駐車場スペースだけでなく、自宅やオフィスの空きスペースを利用して運営できますから、誰でも手軽に始める事が出来るという利点があります。

「スペースレンタル」「駐車場シェア」のメリット

次に、スペースレンタル・駐車場シェアのメリットについて。

具体的なメリットとしては、以下のような事が考えられます。

サービスのメリット
  • 少額、もしくは無料でも始められる
  • ほとんど手間がかからない
  • 余ったスペースから収入を得られる
  • 場所によっては、月に10万円~20万円の収入も可能

まず、これらの一番のメリットとしては、何と言っても「少額で始められる」という事が挙げられます。

一般的に不動産投資となれば、数千万円から数億円規模の不動産を購入することが多くなりますが、これらの事業は現在所有している不動産の一部のスペースを活用するだけですから、極論を言えば「無料でも始められる」という事です。

例えば現在、あなたが戸建てに住んでいるとして駐車場スペースが余っているのであれば、そこを時間貸しでレンタルする事も可能となります。

また、オフィスの一角に使用していないスペースがあれば、そこを会議室などとして貸し出すことも有効でしょう。

また更に、メリットの2番目にある「ほとんど手間がかからない」という点も注目したい部分です。

不動産投資を行うとなれば、何かあった場合の為に各種保険に加入したり、空室を埋めるために不動産業者と打ち合わせなどをする必要があります。しかしこうしたサービスのほとんどは、サービス提供会社が保険加入を含めた手続きを代行してくれるため、わずらわしい手続きを自分でする必要がありません。

また、予約の確認や入金などは、サービス提供会社がサイト上ですべて行ってくれますから、一度登録すればほとんど手間がかかりません。

そして「余ったスペースから収入を得られる」というのも嬉しい点ですね。

これまで固定資産税などの費用が発生するだけのスペースだったのが、新たな収益を与えてくれるものへと変わるのですから、これだけでもかなりお得だと言えるでしょう。

立地条件などが良ければ、月に10万円~20万円の収入も可能となるようです。

「スペースレンタル」「駐車場シェア」のデメリット

とは言え、これらの事業はメリットばかりではなく、デメリットも存在します。

考えられるデメリットとしては以下の通り。

デメリット
  • サービス事業者に支払う手数料が高額
  • 頻繁に利用されるとは限らない
  • 個人が行う場合、「雑所得」となる場合がある

まずは、「サービス事業者に支払う手数料が高額」という事。

これは事業者にもよりますが、高いところでは収益に対して50%近くの手数料を徴収する事業者も存在します。手数料が安い事業者でも「最低30%」となりますから、収益がまるまる手元に入る訳ではありません。

しかしその分、自分は手間を掛けなくて済むのですから、ここを妥当な金額と考えるのかそうでないかは人それぞれでしょう。

また、手数料の高い事業者はその業界でも知名度が高い事が多く、逆に考えれば「利益は減るが、利用率が高くなる」という捉え方もできます。

ですから、デメリットの2番目に「頻繁に利用されるとは限らない」とありますが、どの事業者を選択するかによって稼働率が変わってくるという訳ですね。

ただし、そもそも自分の地域が需要があるのかどうかは、稼働してみなくては分かりませんし、各事業者共に広告活動を積極的に展開していますから、一概に「この事業者だから稼働率が良くなる」という訳でもありませんので注意が必要です。

最後に、「個人が行う場合、雑所得となる場合がある」とありますが、基本的にこれらの事業は、自宅の駐車スペースを貸し出す程度では「事業的規模」とはなりませんから、確定申告時には「事業所得」として申告する事は難しいでしょう(もちろん、規模によっては事業所得として申告も可能)。

 

 

事業所得ではなく雑所得で申告するとなれば「青色申告」では申告できず、「白色申告」での申告となりますから、青色申告の各種特例などは利用できない事に注意が必要です。

 

 

とは言え、あくまで副業と考えているのであれば、そこまで気にする必要もないかもしれません。

「駐車場シェア」のおススメ事業者

それでは上記を踏まえた上で、まずは「駐車場シェア」を運営しているおススメ事業者をご紹介しようと思います。

 

  1. 特P(とくピー)

    運営会社  :
    株式会社アース・カー
    手数料   :
    30.0%
    手数料5.0
    認知度3.5
    サービス種類5.0

    まず一番におススメしたいのがこの「特P(とくぴー)」です。サービス開始時期が後発で、他のサービスよりも多少認知度は劣りますが、何と言っても「手数料が一番安い」という点が魅力的です。

    また、他のサイトには無いサービスを多数展開しており、「月極契約」や「バイク練習場の提供」など、特Pに会員登録する事で様々な特典を利用する事が出来ます。事前に「収益予測」もしてくれますから、一度無料で資料請求してみては如何でしょうか。

    主な特徴支払い条件等その他のサービス

    駐車場料金はオーナーが自分で設定できる

    手数料が一番安い

    月末締め翌月末支払い

    最低1,000円から振込可能

    月極の貸し出しにも対応

    バイク練習場サービス、カーシェアリングなどもあり

    一軒家の空きスペースを貸して副収入「特P」

  2. タイムズのB(タイムズのビー)

    運営会社  :タイムズ24株式会社
    手数料   :40.0
    手数料4.0
    認知度5.0
    サービス種類4.0

    タイムズと言えばコインパーキングで有名ですが、この「タイムズのB」というサービスにおいて、駐車場シェア事業にも参入しています。手数料は若干上がりますが、このタイムズのメリットはやはり「知名度が抜群に高い」という点でしょう。

    タイムズ24の「タイムズクラブ」に会員登録している人しか利用できませんから、ポイント付与などのサービス目当てに、タイムズのBを利用しやすいという利点もあります。

    主な特徴支払い条件等その他のサービス

    認知度はNo.1

    駐車場料金はタイムズが決定

    月末締め翌月末支払い

    最低3,000円から振込可能

    カーシェア、レンタカーなど多数

    その他、提携施設の優待割引などもあり

    タイムズのB 公式HP

  3. akippa(あきっぱ!)

    運営会社  :
    akippa株式会社
    手数料   :
    53.7%
    手数料3.0
    認知度4.5
    サービス種類3.0

    このakippa(あきっぱ!)は、駐車場シェアサービスに一早く参入したパイオニアとして知られています。駐車場確保数においては、タイムズに次ぐ2位となっていますが、現在も確実にシェアを伸ばしています。

    このakippaの魅力は、広告などの露出による「ユーザー数の多さ」にあると言えるでしょう。現時点でも駐車場数がユーザーの需要に追い付いていない状態ですから、高稼働率は期待できると言えます。ただし、手数料が高額なのが気になるところです。

    主な特徴支払い条件等その他のサービス

    唯一、アプリを提供している

    駐車場料金はakippaが設定(相談可)

    月末締め翌月末支払い

    最低3,000円以上から支払い可能

    特になし

    akippa(あきっぱ!)

「スペースレンタル」おススメの事業者

それでは次に、「スペースレンタル」を運営しているおススメの事業者についてご紹介します。

こちらはあまり数が多くありませんので、「スペース貸出し」と「荷物預かり」に分けて説明します。

スペース貸出し:「スペースマーケット」


スペースレンタル事業を開始するなら、この「スペースマーケット」が一番おススメ。認知度が高く利用者も多いため、場所さえ良ければ高稼働率を見込めます。中には、月収50万円~100万円というオーナーもいますから、本業として生計を立てる事も可能です。

使用用途も幅広く、会議室やサテライトオフィスといったビジネス利用から、撮影スタジオ、飲み会利用といったシーンにも利用されるため、「ウチは無理なんじゃないか・・・」という人でも意外に収益を上げているようです。

主な特徴支払い条件等サービス提供会社

月間利用金額が50万円(税込)を超えた場合、別途インセンティブを受け取れる

ビジネスから趣味の利用まで、多彩な需要がある

手数料:時間貸しは利用料(税抜)の30%、宿泊は宿泊料金の10%

月末締め翌月末支払い(振込手数料はスペースマーケット負担)

株式会社スペースマーケット

東証マザーズ上場

 

荷物預かり:モノオク


【アクセストレード独占】モノオク

スペースレンタルをするほど大きなスペースが無いという人には、この「モノオク」がおススメ。自宅の一室が余っていたり、オフィスのスペースはあるが使い勝手が悪いなどという場合には、そこをトランクルーム代わりに提供する事で、臨時収入を得る事が出来ます。

荷物の搬入や搬出は利用者が手配するので、オーナーはただその荷物を保管するだけとなります。立会いなどは必要となりますが、それほど手間はかかりません。

主な特徴支払い条件等サービス提供会社

最大10万円の荷物保証サービス

全国で対応可能

手数料は30%、振込手数料260円(ただし、振込金額が10,000円以上の場合は無料)

モノオク株式会社

 

まとめ

基本的に不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」と言われていますが、これらのサービスを上手に使いこなすことで「ローリスク・ミドルリターン」も可能となりますね。

自宅やオフィスに持て余しているスペースがあれば、こうしたサービスを利用して、収入の柱を増やしてみては如何でしょうか。