【日商簿記】第154回(2020年2月開催)の2級・3級合格発表の結果

先日、日本商工会議所のホームページにおいて、2020年2月23日(日)に開催された「第154回日商簿記検定試験」の合格発表が行われました。

毎年2月に開催される試験において、日商簿記1級は試験が行われませんから、今回は2級と3級のみとなっています。

今回の試験発表においては、例年より発表がかなり遅れた格好となりましたが、これは新型ウイルスの影響があるからなのかもしれません。

この記事では、今回試験の「受験者数」「合格率」などについて、過去のデータと比較しながらお伝えしていきます。

日商簿記3級の受験者数と合格率の推移

まずは日商簿記3級の受験者数と合格率の推移から。

今回の受験者数は、前回の第153回よりは若干減っていますが、76,896人が受験しているため、平年並みと言って良いでしょう。

また、合格率に関しては、前回より上昇して49.1%となっていますが、これもここ数年の傾向で見るとほぼ変わりはありません。

しかし、上記の表にはありませんが、願書提出者数でみると第153回が99,820名で、今回が100,690名となっていますから、新型ウイルスの影響を考えて受験を控えた人が多いという事が分かります。

日商簿記2級の受験者数と合格率の推移

次に日商簿記2級の受験者数と合格率の推移について。

まず、受験者数に関しては46,939人となっており、3級と同じく平年並みとなっています。しかし、合格率に関しては、28.6%と上昇傾向にあるようです。

2級の試験内容に関しては、2018年以前に大きな改定がありましたから、その影響を受けて近年は合格率が乱高下していました。

しかしここ1年程度は、資格の学校などの試験対策が効果が出し始めた事などもあり、安定した合格率となっています。

第154回の3級の出題傾向

今回の日商簿記3級の試験内容は、第4問のように基本的な簿記知識を問う問題もありましたが、2019年から導入された新範囲に関する問題が多かったように思います。

例えば、第3問に出てきた「電子債権」などはその象徴かもしれません。

今後もこの傾向は続くとみられ、特に「法人税」「消費税」や、以前は2級の試験内容であった「クレジット売掛金」などは注意して学習しておくべきでしょう。

以前より難しく感じる事も多いかもしれませんが、実務により近くなっているため、内容をしっかりと理解すれば実際の業務に役立てる事が出来ます。

ちなみに、2020年度の試験においては3級の改定はありませんが、2021年度からは「収益認識に関する会計基準」が適用される事を踏まえ、試験内容にも反映されていく事だろうと思います。

第154回の2級の出題傾向

次に2級の出題傾向について。

今回の試験内容は、総じて「読み解く力」を試されているような内容だったかと思います。

特に第1問はかなりの長文でしたから、途中であきらめた人もいるかもしれませんが、しっかりと内容を読み解けば、それほど難しい内容ではなかったかと思います。

また、第4問も読み解くべき資料が多かったため、如何に時間内で必要なポイントを読み解けるかが重要だったかと思います。

2級の試験内容の改定に関しては2018年に完了しているため、あまり目新しい内容は無かったと思いますが、年々試験内容が難しくなっているようにも思います。

2級と3級の合格率の比較

2級と3級の合格率を比べてみると、あまり連動性があるようには思えませんね。

これは、それぞれの試験内容の改定時期がズレているからという理由もあるのでしょう。

当面は、「3級は50%前後」「2級は20%台後半」の合格率で推移していくのかもしれません。

合格後にすべきことは?

それでは次に、今回の試験に合格された方が、合格後にすべきことについてお伝えします。

上位資格を受験する

今回合格された方は、「もう、しばらく勉強したくない」と考えているかもしれませんが、簿記は一度コツを掴むと、上位の試験に合格しやすい特徴がありますから、この勢いで上位資格を取得する事をおススメします。

3級合格者の方は2級に挑戦されればと思いますが、2級合格者が1級に挑戦するのは少しハードルが高いかもしれませんね。

その場合、一度「全経上級」にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

全経上級試験は日商簿記1級と並び、簿記検定試験の最高ランクの試験ですから、これに合格する事により、就職や昇給にも役立てる事が出来ます。

試験内容としては、日商簿記1級よりは多少難易度が下がりますから、一度検討してみては如何でしょうか?

日商簿記2級に独学で挑戦しようと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

 

 

日商簿記1級、全経上級に独学でチャレンジする人はこちら。

 

 

資格のスクールを検討している人はこちら。

 

資格手当の確認、転職の検討

次が「資格手当の確認」「転職の検討」について。

せっかく資格を取得したのですから、これを活かさない手はありませんよね。

意外と忘れがちなのが、勤務先の「資格手当の確認」です。ちゃんと申請して、収入アップに繋げましょう。

こちらについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。

 

 

また、資格手当以外にも、「転職」で収入をアップさせるという方法もありますから、一度は検討してみるのも良いかもしれません。

こちらについては、下の記事に詳しく書かれています。

 

残念ながら「不合格」だった方は?

今回の試験で残念ながら不合格だった方は、ここで諦めるのも良いですが、せっかく一度は勉強を始めたのですから、次の試験に向けて再度頑張ってみては如何でしょうか?

これまで独学で学習されていたのなら、思い切ってスクールに通うのも一つの手段ですし、そもそも教材の選定を変えてみるのも有効かもしれません。

宜しければ、下の記事を参考に勉強方法を考え直してみては如何でしょうか。

 

まとめ

次回の第155回試験の開催日は、2020年6月14日(日)となっており、この回には1級・2級・3級の全ての試験が実施されます。

ただし、新型ウイルスの状況によっては変更になる可能性もありますから、主催者の公式HPをよく確認しておきましょう。

ちなみに、全経上級の次回試験は、2020年7月12日(日)の開催となっています。