主婦の在宅ワークで「クラウドソーシング」が向いてる人・向いていない人

主婦の方が、「そろそろ働き始めようかな」と考えるなら、まずは正社員として働くか、パートやアルバイトなどで働く事を検討するかと思います。

しかし、育児や保育園の問題もあるでしょうから、そう簡単に正社員を選択する訳にもいかないというのが現実かもしれません。そうなると残る選択肢はパートやアルバイト、という事になるかと思いますが、最近ではこれに加え「在宅ワーク」という働き方を選択肢に入れる人も増えてきているようです。

在宅ワークを選択する事で通勤時間が不要となりますし、何より正社員として働くよりも時間的融通が利きますから、例えばお子さんの急な発熱などの場合に、即座に対応できるという利点が生まれます。

しかし、在宅ワークと一口に言っても様々な選択肢があり、「在宅ワークって最近よく聞くけど、どこでどうやって探したら良いの?」という人も多いかもしれませんね。

在宅ワークの探し方には特に明確な区切りはないのですが、あえてこれを分けるとすれば、大きく2つの方法のいずれかを選択する事となります。

ひとつは、求人サイトなどにおいて在宅ワーカーを募集している企業に応募する「求人サイト型」という方法、そしてもう一つは、クラウドソーシングと呼ばれるサイトにおいて、自ら仕事を獲得しにいく「クラウドソーシング型」とに分ける事が出来ます。

ここで、「だったら、どっちを選択した方が良いの?」と悩まれる方もいると思いますが、どちらにも一長一短あり、一概に「良い・悪い」とは判断できないというのが実情です。

もちろん、どちらにも「向いている・向いていない」というのはあり、この基準で考えれば、自分は求人サイト型が合っているのか、それともクラウドソーシング型が合っているのかという事が分かってきます。

そこでこの記事では、主婦の方が在宅ワークを選択する上で、クラウドソーシングに「向いている人・向いていない人」の特徴や、おススメのクラウドソーシングサービスなどについてお伝えしようと思います。

主婦が在宅ワークをする上でのメリット・デメリットや、求人サイト型にはどういったものがあるのかなどについて知りたい方は、こちらの記事もご覧になってみて下さい。

 

目次

クラウドソーシングとは?

まずは、「クラウドソーシングとは一体何なのか?」という事についてから。

クラウドソーシングとは、「crowd=群衆」「sourcing=業務委託」をかけ合わせた造語であり、簡単に言えば「不特定多数(群衆)の人へ、入札形式で業務委託を行うサービス」という事になります。

最近ではクラウドと聞けば「サーバー」を想像する人も多いかもしれませんが、こちらのクラウドは「cloud=雲」の意味ですから、ここは勘違いしやすいかもしれませんね。

さて、このクラウドソーシングは、その言葉の意味の通り「業務委託」となっていますから、通常のパートやアルバイトのように雇用契約を結ぶ訳ではなく、直接企業と業務委託契約を結ぶこととなります。

ですから、その支払いに関しては、「給与」ではなく「事業所得」となりますので、個人個人で確定申告をして納税する必要が発生します。

 

 

また、主婦の方の場合、旦那さんの扶養から外れないようにするため、いわゆる「103万円の壁」「130万円の壁」などを意識する事が多いですから、この計算についても、自分自身で確認しながら仕事を進めていかなくてはいけません。

 

 

一般的に、パートやアルバイトなどで働いていれば、勤め先の企業が「そろそろ扶養から外れちゃうよ」なんて教えてくれることもありますし、単純に時給で計算すれば良いだけですから、クラウドソーシングなどで在宅ワークを行うとなれば、この辺は多少面倒だと感じる部分なのかもしれません。

クラウドソーシングで受注できる仕事内容

それでは、こうしたクラウドソーシングに登録する事で、どのような仕事を受注できるのかについても見ていきましょう。

それぞれのサイトごとに内容は異なりますが、概ね以下のような仕事の依頼が多数掲載されています。

クラウドソーシングの仕事内容
  1. システム、アプリの開発
  2. ホームページ制作、Webデザイン
  3. イラストなどのデザイン
  4. ライティング、ブログなどの記事作成
  5. ブランド名、ネーミングの提案
  6. 翻訳・通訳サービス
  7. サイト構築
  8. テープ書き起こしなどの軽作業
  9. 動画、画像の作成
  10. その他

この中でも主婦の方に人気なのが、「ライティング、ブログなどの記事作成」「テープ書き起こし」などといった、スキマ時間を利用して出来る仕事のようです。

ただし、こうしたライティングなどの仕事は単価が安く、収入を上げるには「数をこなさなくてはならない」という側面もあります。

もちろん、専門的な知識があれば「アプリ開発」などは単価も高いですし、外国語が得意というのであれば「翻訳・通訳サービス」などもスキマ時間で十分こなせる内容でしょう。

受注するだけでなく、自ら出品する事も可能

このように、様々な種類の仕事から自分の得意分野を選べるクラウドソーシングですが、申し込めば誰でも仕事を受注できるわけではなく、ほとんどの場合が「入札形式」によって依頼者側からふるいにかけられることになります。

ですから、サイトによってはワーカーに対してランク制をとっている場合もあり、ある程度の実績があるランクの高いワーカーであれば、依頼者側も安心して迷わず選んでくれることになりますが、登録したての場合は、なかなか受注まで辿り着きにくいという難点もあります。

しかしこのクラウドソーシング、逆に「わたし、こんな事が得意ですよ」とアピールし、得意業務を出品する事もできますから、その内容次第ではわざわざ入札に参加しなくとも仕事が受注できるというメリットもあります。

もちろん、そのアピール文や報酬額の設定に工夫は必要となりますが、売り込みにある程度自信があるのであれば、こうした使い方もあるので便利ですよね。

利用料金、手数料は?

現在、日本国内において、こうしたクラウドソーシングサービスを提供する企業はいくつもありますが、そのほとんどにおいて「基本使用料」「登録料」は無料となっています。

あくまでこうしたサービス提供会社は、依頼者が在宅ワーカーに報酬を支払った際にのみ手数料を徴収する契約としており、報酬が発生しない限りはお金がかからない仕組みとなっています。

ただし、この手数料については、それぞれのサービス提供会社によって金額が異なり、概ね5%~30%程度と幅広く設定されています。

傾向としては、手数料20%程度に設定している事が多く、これを超えたら「ちょっと高いかな」と考えても良いのかもしれません。

主婦でクラウドソーシングが向いている人

それでは上記の内容をもとに、主婦の方が在宅ワークにチャレンジする場合、クラウドソーシングが向いている人についてお伝えしようと思います。

その一覧がこちら。

主婦でクラウドソーシングが向いている人
  1. 自ら仕事を獲得しに行くのが好きな人
  2. 高額の収入を狙いたい人
  3. 生活スケジュールや収入を自分で自由に決めたい人
  4. 趣味や特技の多い人

それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

自ら仕事を獲得しに行くのが好きな人

まずは、「自ら仕事を獲得しに行くのが好きな人」について。

前述したようにこのクラウドソーシングは「入札制」となっており、登録するだけでは必ず仕事に繋がる訳ではありません。ですから、ある程度の根気とやる気が必要となり、「積極的に仕事を取りに行くぞ」という性格の人でないと、途中で諦めてしまう事になるかもしれません。

その点、求人サイト型であれば、面接をして採用されれば必ず仕事へと繋がりますから、「安定的に仕事がしたい」という人は、求人サイト型を利用したほうが良いでしょう。

しかし、求人サイト型の場合は、毎回企業と面接などをしなければならないという煩わしさもあります。その点クラウドソーシングは受注までにスピード感があり、この点でも判断の分かれるところでしょう。

クラウドソーシングは、工夫次第で面白いくらいに仕事が受注できますから、「仕事をバリバリやりたい」「商売が好きだ」という人には向いている選択肢でしょう。

高額の収入を狙いたい人

次が、「高額の収入を狙いたい人」について。

求人サイト型の場合「時給制」の案件もあり、どちらかというと安心して働ける分、少し単価が低くなる傾向にありますが、クラウドソーシングであれば、内容によっては高単価の仕事もありますから、上手く行けば「会社員時代の給与を超える」という事も可能となります。

主婦の方でも月収30万円を稼ぐ人もいますし、中には月収60万円を超えるなんて人もいるようです。しかしこの場合、「スキマ時間を利用して」とはいかず、かなりの労働時間を必要とすることになりますから、ある程度の覚悟は必要となります。

ただしそこまでしなくとも、少し工夫すれば月収8万円~10万円程度は可能ですから、在宅ワークで一般的なパートやアルバイト並みの収入を得たいと考えている人にも向いていると言えるでしょう。

生活スケジュールや収入を、自分で自由に決めたい人

そして次が、「生活スケジュールや収入を、自分で自由に決めたい人」について。

在宅ワークのメリットは、何と言っても自分で働く時間を自由に決められることにあると言えますが、求人サイト型の時給制の仕事に応募するとなれば、ある程度企業側から働く時間の制約を課される場合が生じてしまいます(もちろん、求人サイト型でも自分で働く時間を自由に決められる場合もあります)。

この点クラウドソーシングは、「時間的に余裕があるな」と思えば積極的に仕事を受注すれば良いですし、「ちょっとキツイな」と思えば、受注を自分でセーブする事が可能となります。

また税金や社会保険の面においても、「旦那さんの扶養から外れそうだな」と思えば、一旦仕事をストップする事も容易ですから、この点は大きなメリットだと言えます。

時給制の契約となってしまえば、「少し仕事をセーブしたいな」と考えても、企業側から「もう少し頑張って欲しい」と依頼される事もありますので、「収入」「働く時間」を気にする方であれば、クラウドソーシングは理想的な働き方だと言えるでしょう。

趣味や特技の多い人

そして最後が、「趣味や特技の多い人」について。

前述したように、クラウドソーシングには様々な仕事があり、自分の得意な仕事を好きなように選べるという利点があります。

更に言うと、その中でも特殊な専門知識や技能を必要とする仕事などは、単価が高くなる傾向にありますから、趣味や特技が多い人にとっては好都合だと言えますよね。

例えば、イラストや漫画の作成が得意な人は、人気が出ると依頼がひっきりなしに舞い込みますから、好きな事を仕事にでき、しかも収入が増えるというメリットがあります。

いくらイラストを描くのが好きだとしても、それを販売する場所はなかなかありませんから、まずはこうしたサービスを利用して、将来的に独立するというのもひとつの手段だと言えます。

「私は特技が何もない・・・」という人であれば、テープの書き起こしやライティングの作業もありますが、出来ればパソコンに慣れている方が有利なため、最初はパソコンなども無償で貸し出してくれる求人サイト型を利用したほうが良いのかもしれません。

主婦でクラウドソーシングに向いていない人

それでは次に、「主婦でクラウドソーシングに向いていない人」についても見ていきたいと思いますが、これは先ほどの「向いている人」の逆を考えれば良いという話になります。

やはり「ガツガツ仕事を取りに行くのは苦手だ」という受け身の人には向いていませんし、「そこまで自分であれこれ考えるのは面倒」という人も少し考えたほうが良いのかもしれません。

また、これ以外に考えるべき事として「確定申告が苦手」という人も少し慎重になったほうが良いと言えるでしょう。

何度も言いますが、クラウドソーシングは「業務委託」となりますから、基本的に確定申告が必要となります。ですから、経理や会計が苦手という人には少しハードルが高くなってしまいます。

しかし、最近では簡単に会計処理が出来る「クラウド会計ソフト」もたくさん販売されていますから、それほど心配する必要もありません。

ここで、「税理士に依頼したほうが良いのかな?」と考える人もいるかもしれませんが、そこまでしなくとも確定申告は簡単にできますし、最近ではネットで確定申告のやり方を詳しく解説していますから、ここはあまり心配する必要はありません。

 

主婦におススメのクラウドソーシングサービス

それでは最後に、主婦の方におススメな「クラウドソーシングサービス」についてもご紹介しておきましょう。

ちなみに、クラウドソーシングを紹介しているサイトなどでは、「クラウドソーシング10選」とか、「クラウドソーシングTOP3」などとして複数のサイトを紹介していますが、そうしたサイトを見ると個人的に「じゃあ結局、どこが良いの?」と感じてしまうので、当サイトとしては、本当にお勧めできるところだけをお伝えしようと思います。

初心者から上級者までお勧めできるのは「クラウドワークス」

まず、初心者から上級者までお勧めできるサービスは、何と言っても「クラウドワークス」だと言えます。

クラウドワークスは、日本最大のクラウドソーシングサービスを提供する企業として知られており、発注者も大企業や国などが名を連ねているため、安心して仕事を受注する事ができます。

クラウドソーシングの中には詐欺まがいの依頼者がいるサイトもあるので注意したいところですが、このクラウドワークスにはほとんどそういった詐欺まがいの依頼者は存在しません(もちろん、全くいないとは言い切れませんが)。

クラウドワークスと同じく、大手のサービス会社として「ランサーズ」も有名であり、人によっては「クラウドワークスとランサーズの両方に登録しましょう。そうすれば、仕事も見つかりやすいですよ」なんて紹介している人もいますが、クラウドワークスに登録していれば、むしろそれだけで仕事は十分に見つける事が可能となります。

仮にクラウドワークスとランサーズの両方に登録していたとしても、いずれは両方で仕事を確認する事が煩わしくなり、結局クラウドワークスだけに絞るという人がほとんどかと思います。

上級者の方であれば、クラウドワークスで月収30万円~50万円程度稼ぐことも可能ですから、まずは簡単な仕事から始めて、徐々にレベルを上げていくというのも良いですね。

クラウドワークスの報酬などについては以下の通り。

  • 登録料    :無料
  • 手数料    :契約金額の5%~20%をクラウドワークスが徴収
  • 振込の下限額 :1,000円以上
  • 振込手数料  :100円~500円(税込)
  • 仕事の依頼形式:プロジェクト形式、タスク形式、コンペ形式の3種類

クラウドワークスのおススメポイント

  • 初心者から上級者まで、仕事内容が豊富
  • 大手企業や国などの依頼者が多いため、受注するのも安心
  • 専門のスタッフが、サービスの使い方などについてサポートしてくれる

 

 

専門性を活かしたいなら「ココナラ」

クラウドワークスに登録するだけでも200種類以上の仕事が探せますから、ほとんどの人はこちらで十分かもしれませんが、ちょっと人には真似できない専門のスキルがあるというのなら、「ココナラ」に登録したほうが仕事の幅が広がると言えるでしょう。

このココナラは、「スキルのフリーマーケット」などと言われており、要は「自分のスキルをココナラで売り買いしましょう」というコンセプトとなっています。しかし、内容的にはクラウドソーシングとほとんど変わりはありません。

あるとすれば、「ユニークな分野の仕事が多い」という部分であり、例えば「占い」であったり、「悩み相談」「メイクのサポート」などなど、少し風変わりな仕事が数多くあります。

ですから例えば、「パソコンなどの入力は苦手だけど、ヘアメイクには自信がある」という人であれば、「ヘアメイク指導」といったコンテンツを売り出しても良いですし、以前インテリアコーディネーターとして働いていたのであれば、「インテリアの見せ方」といった講座を開設しても良いのかもしれません。

どちらかというとココナラは、企業向けビジネスよりも個人向けビジネスにおいて使い易いサービスだと言えるでしょう。

ただし、ココナラは以下でも記載していますが、他のクラウドソーシングサービスよりも、少しだけ手数料が高いという点が気になるところかもしれません。

  • 登録料    :無料
  • 手数料    :契約金額の10%(税抜)~25%(税抜)
  • 振込の下限額 :161円以上(ポイントへの交換も可能)
  • 振込手数料  :3,000円未満は160円、3,000円以上は無料

ココナラのおススメポイント

  • 占いなどといったユニークな仕事が豊富
  • 個人向けのサービスを提供したい人にはおススメ
  • ありとあらゆるサービスがあるので、ビジネスのヒントになる事も

 

 

まとめ

如何でしたでしょうか?

この記事を読んで、「私はクラウドソーシングはちょっと無理だなぁ。でも、在宅ワークはやってみたいな」と考えている人は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

 

 

また、「そもそも、自分で確定申告をするのは面倒だから、在宅ワークはちょっと無理かな」と考えたとしても、意外と確定申告ってそんなに難しくありませんし、当サイトでは確定申告のやり方やおススメの会計ソフト、税理士の探し方などについても詳しく説明しているので、宜しければそれらの記事なども参考にしてみて下さい。