新型コロナウイルスの影響による「簿記検定試験」の開催状況

今回の新型コロナウイルス感染拡大や非常事態宣言の影響により、様々な検定試験の中止や延期が発表されています。

現状においては、「司法試験」「弁理士試験」「公認会計士試験」などの延期が決定されています。

そこでこの記事においては、「日商簿記検定」「全経簿記能力検定」などの簿記検定試験の開催状況についてお伝えします。

※この記事では、2020年5月28日時点の最新の情報をお伝えしています。

目次

2020年6月14日開催の「第155回日商簿記検定」は中止

まずは「日商簿記検定」についてですが、2020年6月14日開催予定であった第155回分については、開催中止が決定しています。

第155回の日商簿記検定においては、1級、2級、3級の試験が行われる予定でしたが、この全ての試験が開催中止となっています。

既に支払っている受験料に関しては、申込先の商工会議所を通じて返金に応じてもらえるため、詳しくは各地方商工会議所へお問い合わせください。

なお、8月以降に開催される試験においては、現状では開催する方向で進めているようです。

日商簿記検定

  • 既に支払った検定料は、商工会議所を通して返金。
  • 2020年8月以降の試験開催については、予定通り開催の方向

次回開催日の詳細について

現状において、次回開催日の詳細については何も決まっていない状態です(2020年5月28日現在)。

詳細が分かり次第、随時お知らせしようと思いますが、通常であれば次回開催日は2020年11月15日の第156回検定となっています。

ここで問題となるのが次の内容。

  • 次回開催の検定は、「第155回」となるのか「第156回」となるのか?
  • 通常であれば、日商簿記1級は6月と11月にしか開催されないが、今年度はどうなるのか?

この辺については現在未定となっていますので、受験予定の方はよく注意しましょう。

全経簿記能力検定

次が「全経簿記能力検定」について。

直近の全経簿記能力検定のスケジュールは、2020年5月31日開催の「第198回」分と、2020年7月12日開催の「第199回」分となっていますが、このどちらも通常通り開催することが決定しています。

全経簿記能力検定

  • 第198回(2020年5月31日開催) - 基礎~1級まで全て開催
  • 第199回(2020年7月12日開催) - 基礎~上級まで全て開催

しかし受験予定の方は、下記の点に注意が必要となります。

注意事項
  • 今後、新型コロナウイルスの感染が拡大し、国や自治体から施行中止要請等がなされた場合は、検定試験の中止の可能性もあること。
  • 中止の場合、日程をずらしての再試験の予定はなし。
  • 試験中止の場合は受験料の返還に応じるが、それ以外の場合は返金しない。
  • 例年に比べ、試験会場の確保が困難となっており、状況によっては会場の変更もあり得る。

上記の点に留意した上で、マスクの着用などしっかりと感染防止対策をしながら受験に臨むようにしましょう。

その他、税理士試験など

現状において、2020年度の税理士試験は「2020年8月18日~8月20日」の日程で、通常通り開催される予定となっています(2020年5月28日現在)。

こちらについても変更等があれば随時お知らせしようと思いますが、詳しくは国税庁HPをご覧になるか、下の記事でも確認してみて下さい。